HM 150.19 ペルトン水車の作動原理 教育用機器 教育用ワークベンチ 実験室 流体力学機器
1.説明
水車は水力を利用したターボ機械です。ペルトン水車は衝動水車の一種で、水の圧力エネルギーを分配器内で完全に運動エネルギーに変換します。この変換過程において、水流はノズル内で加速され、ペルトン水車の羽根に接線方向に向けられます。羽根内で水流は約180°方向転換されます。水流の衝動はペルトン水車に伝達されます。
HM 150.19は、衝動水車の機能を実証するためのペルトン水車の模型です。
この実験装置は、ペルトン水車、分配器として使用されるニードルノズル、水車に負荷をかけるバンドブレーキ、そして透明な前面パネルを備えたハウジングで構成されています。透明なカバーにより、運転中の水の流れ、ペルトン水車、ノズルを観察できます。ノズルニードルを調整することで、ノズル断面積、ひいては流量を調整できます。
タービンのトルクはバンドブレーキの力測定によって決定され、バネ秤で読み取られます。回転速度の測定には、非接触型速度センサー(例:HM 082)が必要です。マノメーターはタービン入口の水圧を表示します。
実験ユニットは、HM 150ベースモジュールの作業台に容易かつ安全に設置できます。水の供給と流量の測定はHM 150によって行われます。あるいは、実験ユニットを実験室電源で動作させることも可能です。

2.仕様
ペルトン水車の機能
運転領域を観察するための透明な前面パネル
バンドブレーキを用いた水車への負荷
ノズル断面積の調整が可能な調整式ノズルニードル
非接触速度測定用のブレーキドラムマーキング
計器:トルク測定用バネ秤、タービン入口圧力表示用マノメーター
流量測定:ベースモジュールHM 150を使用
給水:ベースモジュールHM 150を使用、または実験室給水
3.技術データ
ペルトン水車
出力:5W(500min-1時)、約30L/分、H=2m
ペルトン水車
羽根枚数:14枚
羽根幅:33.5mm
外径:132mm
ニードルノズル
ジェット径:10mm
測定範囲:力:0~10N(2倍)
圧力:0~1bar
